イタリアには、聖人の日というのがあります。その一つ、サンマルティーノ(聖マルティーノ)の日には、焼栗とワインを楽しむのがイタリア人流の過ごし方。秋が近づくと、街では焼栗屋さんが出てきて、栗とワインのペアリングを楽しみます。皆さんも、イタリア人流に栗とワインのペアリングを楽しんでみませんか?

栗に合うワインとは?

デンプンを多く含む栗は、粉っぽい果物に分類されます。粉っぽさを半減させてくれるタンニンを含んだ赤ワインを合わせましょう。栗は繊細でシンプルな味ですので、この味の特徴を反映させたワインを選ぶことが重要です。したがって、フルボディは避け、若めで少しタンニンがあるくらいの赤ワインがベストです。粉っぽさや油っぽさを「お口直し」してくれる、微発泡ワインもオススメです。

発泡ワイン(スパークリングワイン)好きの方には、ランブルスコ(Lambrusco)、ボナルダ オルトレポ・パヴェーゼ(Bonarda dell’Oltrepò Pavese)バルベーラ デル モンフェッラート(Barbera del Monferrato)などがオススメです。

スチルワインが好みの方には、ValpolicellaLagrein dell’Alto Adige、 Rosso dei Colli Euganeil、 Lacrima di Morro d’Albaがオススメですが、このワインの特徴に似たものを選んでいただければ間違いないでしょう。


栗ベースのご飯に合わせるワインは?

イタリアでは、栗といえば、皮付きのままフライパンで炒ったりオーブン焼いたり茹でたりしたものを、ワイン片手に皮を剥きながら食べるシンプルな方法が主流です。(なので、上記で紹介したワインが栗本来の味とよく合うと思います)。

栗を使ったパスタや、メイン料理を作る場合は、調理方法に合わせてワインを選びましょう。例えば、生パスタに栗のソースをかけたものや、お肉のロースト、ミートボールなんかに栗を入れるような場合は、もう少しフルボディなワインが合います。オススメはネッビオーロ(Nebbiolo d’Alba, Dolcetto di Dogliani, Aglianico del Vulture, Teroldego Rotaliano, Fumin della Valle d’Aosta.などです。

栗ベースのデザートについては、「デザートは甘いワインと合わせる」という基本的なルールに従って Passito di Pantelleria、Recioto della Valpolicella、Sagrantino di Montefalco Passito、Aleatico dell'Elbaなどと合わせたいですね。

イタリアワイン新酒、ノヴェッロは?

イタリアのボジョレーヌーヴォ、イタリアワインの新酒ノヴェッロを焼栗と一緒に飲むというのが、イタリアの伝統でした。もちろん、悪くはないのですが、酸味の強いノヴェッロよりも、もっと栗の美味しさを引き立てる上記で紹介したようなワインがイタリアには沢山あるのです。

このような影響をうけ、今ではノヴェッロを買う人も減ってきており、すでにノヴェッロの生産をやめている生産者も多いようです。